会員様インタビュー

[2017-06-19] 「会員様インタビュー」 No.006[株式会社長太水産 代表 山崎一馬様]

「会員様インタビュー」 No.006[株式会社長太水産 代表 山崎一馬様]

今回の会員様インタビューは、「漁師の世界を変える」という熱い想いで、

淡路島の岩屋の漁師でありながら、卸売業、飲食店事業まで手掛ける

「株式会社長太水産」代表取締役の山崎 一馬さんにインタビューを行いました。

事務局:「山崎さん、本日はよろしくお願いします。早速ですが、

山崎さんが現在に至るまでの生い立ちを教えていただけますでしょうか。」

山崎社長:「はい、淡路島の岩屋に生まれ、幼いころから、海や山で遊んでばかり

の野生児でした。幼稚園のときも、閉じ込められるのがいやな性格だったので、

幼稚園を抜け出して家に帰ってきたりする子供でした。

小学校に通うようになると野球をはじめるようになり、子分を引き連れて遊んでいた

のですが、小学校4年の時に、当時16歳だった従妹が交通事故で亡くなったことと、

当時通っていた塾でとある先生からの言葉で考え方が一気に変わったのです。

それは、『自分のことしか考えてない人間は地獄にいくことになるぞ』という

一言。小さいながら、『徳を積むことが大切』ということを教わりました。

中学校時代には『なんでも1番でないと気が済まない』性格から『テストで1番を

とる』という意気込みで中学2年の時の実力テストで猛勉強し、1番を目指した

のですが、結果は1番の生徒とわずか40点差で2番となってしまい、

『これだけやれることをやって1番になれなかった』ので勉強をあきらめ、

やんちゃな道へと進んだのでした。

その後、当時大人気だった「辰吉丈一郎」に憧れ、学校で野球の練習が終わった後、

サンドバックを叩いたり、走り込みをしたりと自己流でボクシングを始めたのです。

中学卒業後、ボクシングの道に進みたいと思っていたのですが、

両親から、『高校だけは出ておけ』と言われ、卒業ぎりぎりでしたが、

明石にある高校に進学しました。

高校時代はさらにやんちゃがエスカレートしたのですが、当時柔道部の顧問を

していた『就任後3年で定時制高校を全国大会優勝させた、ヤンキー教師こと

三輪光先生』から、『山崎、お前は野球部に入らんと卒業できへんで』と言われ、

茶髪ながら『野球部』に入部し、実力を発揮していました。

将来も期待されていたのですが、高校2年の時に、バイクで事故を起こし、

手と鼻の骨を折るケガで、その後の野球人生をあきらめました。

元々お笑いの素質があったので、卒業後は大阪にある『放送芸術学院』という

専門学校に通い、漫才コンビを組んでお笑いを学んでいたのですが、

途中、『やっぱり吉本や』と考え、芸人養成学校の『NSC』へ入りました。

そんな中、19歳の冬になり、お金が無くなったのをきっかけに淡路島へ戻り、

『漁のバイト』をはじめたところ、『めっちゃおもろいやん』と感じ、

そのうち祖父が漁船を買ったので、21歳で自分が船頭となり、

『2年間毎日海に出て』漁を学び、本格的に『漁師の道』を進む

ことになったのです。」


事務局:「山崎さん、波乱万丈な人生の話、ありがとうございます。

『思い立ったらすぐ行動される』山崎さんの気質がいろいろなことへの

チャレンジを生んだのですね。続いてその後の話を聞かせて頂けまでしょうか?」

山崎社長:「漁師をやっている中で様々な矛盾を感じるようになりました。

例えば『漁師同士が協力して漁獲量を上げればいいところを、

船同士で邪魔しあいをしてたり』とするので、そこは上手にやったらいいのでは、

と。また、『魚を獲っても高く売れない』といってるのですが、

そこは売り方を考えれば少しは改善されるのではないか、といったところなのですが。

そして、漁師をはじめてから数年後に、漁業をこれまで以上に発展させたいと

思う中で、『漁業者が政治に関わってない』ことが問題点の1つと考え、

回りの漁師の支えもあって、淡路市の市議選に立候補し、見事トップ当選を

果たし、市議会議員になったのですが、

『情熱だけでは続かない』『議員だとやりたいことができないことも多い』

『事を成すには、もっと実力をつけないといかん』と考えていたところ、

選挙で落選しました。

そして、漁師として『売り先の実情を把握したい』との想いから、

『魚の卸売業』としての事業をスタートすべく株式会社長太を30歳のときに

設立しました。

設立後、『漁業』の部分を漁師だった父親に任せたいと考えていたのですが、

残念ながら、会社設立前に肺がんが原因で死別してしまいました。

その時『俺は漁師で死ぬ』と決意したタイミングでもありました。

その後『漁業』『卸売業』を続ける中で、獲った魚を自宅で調理して

お客さんに提供する中でお客さんが皆さん喜んでくれるのが

本当にうれしくなり、『もっと多くの人を喜ばせたい』という想いと、

『卸売業』としての売り先である『飲食店』の求めることを知りたい、

との想いから、『飲食事業』もスタートし、現在、

『魚を獲るところから、お客様へ販売するまでの過程』を

全て当社で行っております。


事務局:「山崎さん、ありがとうございます。続いて、山崎さんをはじめ皆さん

どんな想いで仕事をされていますでしょうか。」

山崎社長:「『漁師の世界を変える』という想いのもと日々の仕事をしています。

これまでいろいろとチャレンジした中でわかったことがあるのですが、

それは、『必要とされる人と取引をしないと必要とされなくなる』という点です。

『漁師が何も知らないので買い手市場となっている』ということがわかったのです。

『漁業は農業と違い、耕作面積を増やして収穫量を拡大する』、ということが

難しいのですが、『消費者』が必要とし『飲食店』が必要とするものしか獲らない。

そのような考えで世の中の『漁業者』が行動するようになれば、

『必要以上の漁獲』も無くなり、資源も守られ、人は魚という生き物と

共に共存していける、そして、人としての義務である、

子孫を残し次の世代を繁栄させる目的の実現に向けて行動できる。

と考えています。」


事務局:「山崎さん、『漁師の世界を変え、人としてあるべき理想の姿を

実現する世界をつくる』。壮大なビジョンの話、ありがとうございました。」

『遊漁船』『底引き網体験』『鮮魚販売』など

ご興味あるかたはお問合せください。

『淡路島岩屋漁港 長太水産』
〒656-2401 兵庫県淡路市岩屋70-8
TEL:090-8989-5144
http://kazuma100.net/