会員様インタビュー

[2017-09-19] 「会員様インタビュー」 No.034[cafe Maaru 三宅 英樹様]

今回の会員様インタビューは、先日2017年6月22日に淡路島の洲本に飲食店「cafe Maaru」
 
をオープンされた三宅英樹さんにインタビューを行いました。
 
 
事務局:「三宅さん、こちらのお店、今ものすごく流行っていますね。本日はお忙しい中お時間を
 
頂きありがとうございます。早速ですが、三宅さんの生い立ちについて伺えますでしょうか。」
 
 
三宅さん:「はい、淡路島の南あわじ市広田という場所で、車好きの父親と裁縫が得意な母親
 
の間に次男として生まれました。子供の頃は家よりも外の田んぼで遊ぶのが好きな活発な
 
子供でした。また、母親の実家が九州なのですが、家族で実家に行くときは必ず車で帰っていて
 
小さいころから「車に乗るのが好き」でした。
 
小学校に通いだしてからは「野球」をはじめだしたのですが、小学校5年までは鳴かず飛ばずで
 
打順は8番でライトを守る、いわゆる「ライパチ」の野球人生でしたが
 
小学校6年の時の「ポジションチェンジ」で3番キャッチャーを務めたことがきっかけで、みるみる頭角
 
を現し、そのまま順調に中学校・高校と進み、高校生の頃には「野球部のキャプテン」を
 
務めるまでになりました。
 
野球のプレイヤーの中で唯一外野側を向いてプレーするポジションでしたので、
 
『視野が拡がり』『状況を瞬時に判断し的確な指示を出す』ことを身をもって経験することができ、
 
数多くのことを学ぶことができた「野球人生」でした。
 
 
高校卒業後は「日本通運の明石支店」に入社し、営業マンとして2年間勤めていました。
 
運送会社でしたので、ドライバーと一緒にトラックに乗って営業先を回る機会もあったのですが、
 
その際にお会いした、とある「トラックの運送会社」の社長に誘われ転職。
 
3年間神戸の長田に住みながら仕事をしていたのですが、1995年に発生した「阪神淡路大震災」
 
で住居は倒壊し、交通網も至るところで寸断された影響で会社自体の仕事も減り、
 
淡路島の実家へ戻ることになり、島内の運送会社で7年間、トラック・トレーラーの
 
ドライバーとして働いていました。「このまま体力勝負は難しい」との考えもあり、
 
そして2000年に淡路花博が開催される頃、地元企業の「淡路交通」でバス運転手の募集があったので
 
応募したのですが、手違いがあり入ることはできず、
 
「ホテルマン」を目指して「ウェスティンホテル淡路」に入社。
 
ホテル全体の部署の消耗品・備品の窓口である「購買部」で関係各所と連携しながら業務をこなし、
 
「宿泊部」でドアマンと送迎バスのドライバーの仕事、その後「婚礼部」の営業として島内の知人を数多く
 
紹介してきました。
 
 
2010年1月には地元企業の「ショーゼン」に入社し、これまでの運送会社での経験を活かして新たな
 
「物流ルート」を組みながら新規顧客を開拓する仕事に従事していたのですが、会社の方針が変わり
 
同社を退社。2011年9月に「淡路印刷」の真野社長の誘いがあって「あわプリ」という新しいブログサービス
 
を立ち上げ2011年11月11日にサービスインしましたがその後2012年6月に退社。
 
2012年7月に「森水産」の森社長の紹介で「淡路麺業」の出雲社長にお逢いし、同年8月に
 
東京で開催された展示会「外食ビジネスウィーク」「パスタ産業展」の出展の手伝い、そして
 
淡路島で開催されたフェス「ap bank fes」のブース出店の手伝いをさせて頂く中で、
 
「この会社で出雲社長と働きたい」という思いが強まり、9月に「淡路麺業」に正式入社。
 
約半年間製造部門で麺製造のノウハウを学び、2013年2月からは「営業」として
 
全国のイタリアン・カフェを中心とした飲食店を訪問しては「生パスタ」の営業を行っておりました。
 
当時は1日4、5食パスタを食べる日もあり体にとっては大変でしたね。
 
約4年間で延べ2,000店舗の全国の飲食店を渡り歩き、経営者と話をする中で「流行っている飲食店」の
 
セオリーがわかるようになり、大変勉強になりました。
 
 
 
そして「自分自身が本当にやりたいことをしよう」と、2017年2月にお世話になった「淡路麺業」を退職し、
 
2017年6月22日に「cafe Maaru」をオープンしたのです。」
 
事務局:「三宅さん、ありがとうございます。これまでの数々の経験が今の三宅さんを
 
作り上げているのですね。
 
それでは次に、三宅さんをはじめ皆さんどんな想いで仕事をされていらっしゃるのか
 
教えていただけますでしょうか。」
 
三宅さん:「はい、淡路島の人は常に車で移動されているので『当店でたまにはゆっくり海でも
 
眺めながらくつろいで欲しい』『当店目の前のデッキウォークで海を間近に肌で感じて
 
欲しい』という想いでスタッフ一同仕事をしております。
 
淡路麺業で営業をしているときに全国の飲食店経営者から学んだことの1つに
 
『アイデア次第でお店は流行る』ことを学んだのですが、当店でも『味は平均点以上でOK』
 
そのかわり『雰囲気とサービスで勝負しよう』というコンセプトで運営をしています。
 
当店の料理はもちろん美味しいのですが、正直プロの料理人はいないので、
 
味だけで勝負するわけではありません。
 
しかし、当店では『海が眺められるカウンター席』や恐らく島内初となる『ハンモック席』
 
『東京の流行のカフェにならった不揃いのチェア』『くつろぎのソファ席』などの『雰囲気を
 
重視した店内構成』、そして、東京では当たり前の『Wifi+コンセント完備のカウンター席』
 
『バースデーケーキサービス』、お客様を飽きさせない『週替わりメニュー』といった
 
『サービス面』でお客様に満足頂こうと努力しております。
 
さらに、『メニュー構成・価格』『ケーキサービス』などは全てスタッフに任せ、『新しいメニュー
 
を提供したい』というスタッフからの話があれば、『まずはメニューに掲載して提供してみる』
 
といった自由度の高いカフェ運営をしておりますので、働いてもらっているスタッフのモチベーション
 
も高く、雰囲気の良い接客につながっていると思います。」
 
 
事務局:「三宅さん自身の『こだわらないこだわり』が、このような明るい店舗づくりに
 
つながっているのですね。それでは最後に今後の展望について教えてください。」
 
三宅さん:「はい、実は私は飲食事業を拡大しようとは全く思っていないのです。
 
このお店も実はスタッフの1人が独立した際にそのまま運営してもらおうと思っております。
 
それよりも、私たちが取り組んでいることが『淡路島全体の飲食店のサービス』の向上に少しでも
 
役に立つことができ、『淡路島の飲食店』が良くなっていくことで今後益々多くの方が島を
 
おとずれるきっかけになればいいかな、と考えております。」
 
 
事務局:「三宅さん、本日はいい話をありがとうございました。これからも陰ながら応援させて頂きます。」
 
本日インタビューさせて頂いた「三宅英樹さん」のお店はコチラ↓
「cafe Maaru」
〒656-0022 兵庫県洲本市海岸通1-7-19
TEL:0799-20-5624
 
よろしければお立ち寄りください。